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保健師のひろば

保健師の3月のつぶやき

2023.03.24

3月になりました。私の地元にはまだ雪が残っていますが、空気や風から春の匂いを感じます。寒い時期が長い山形では、暖かい春の訪れはとても嬉しく感じます。

 

1月に、宮崎に出張に行った友人がこんなことを言っていました。

「朝早く、空港に向かう道中、多くの人が家の前の雪はきをしていた。雪国からすれば日常的な光景だけど、宮崎に着いたら雪はないし、暖かいし、快適だった。その差を短時間で経験したら、苦労しながら雪と共に生活している皆さんに頭が下がる思いがした。雪国から引っ越そうと思ったこともあったけど、住み続けようと思う。」と。内容もいい話だなと思いましたが、友人が、見て、感じて、考えた、そのプロセスは、当然のようなことですが、とても大切なことだなと思いました。

気持ちにゆとりが持てない時には、どうしても視野が狭くなり、注意力が緩慢になりがちです。緊張感がある分、疲れやすくなりますし、目の前の幸せや大事な気づきのきっかけを見逃しているかも知れません。

 

保健指導においても、受診者のデータを見て、お話をうかがって、その方の生活スタイルをイメージして一緒により健康的な生活習慣を考えさせていただいていますが、
今年は、目の前のことを、見て・聞いて・感じて・考えることを、以前より意識して大事にしていきたいなと思いました。

 

仕事や生活の中で、実際は心にゆとりを持てる状況ではなかったとしても、ゆとりを作る事を意識すると、今まで気づけなかったことが見えてきたり、自分だけでなく周囲にも安心感が生まれるような気がします。

 

友人の一言から、これまでを振り返り、新しい目標を考えることが出来ました。

新年度に向けて、自分にプレッシャーをかけ過ぎずに、自分も周りも幸せになれるような、小さな目標を立ててみてはいかがでしょうか。

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